岡崎市明大寺町の炭火煎コーヒーのお店「こうひい庵」さんのウェッジウッドのカップ&ソーサーの9客目のご紹介は、オベロン。
色彩はあでやかさがあるような気がしますが、全体として落ち着いた色合いで、すっきり感を感じています。
ウェッジウッドのカップ&ソーサー・オベロン
下の写真は上の写真の反対側です。これは、なんという植物なのでしょう?
オベロンといえば妖精王を連想するのですが、調べてみたらフリージアの一種にオベロンという名前の花があるのだそうです。
カップからまた一つ勉強になりました。
見ているとなんとなく華やぎますね、まるで踊っているような感じに見えないこともないような気がしてきました。
楽しそうです…よね?そう思われません?
時計草のような大きな花の方は、宝相華文(読み)ほうそうげもんといって中国で作られた架空の花模様なのだと閲覧者様(T様)より教えていただきました。
(以下T様より)
「宝相とはバラ科に属する植物の中国名で,これを文様としたものとも,蓮華文の変化したもの,またはアオイ科のブッソウゲを文様化したものともいう。
優美に文様化された植物の装飾文様で唐花,唐花,瑞花ともいう。
中国では隋,初唐の時代から用いられ,唐代に盛行。
日本では飛鳥時代に盛行した忍冬文 (にんどうもん) に代って奈良時代に広く用いられ,平安時代以降にも愛用された。
有職文様となった小葵文はこの系統に属する。」
文:Sugiha Style改め、アイシフト、杉田
2018/02/14投稿,2021/01/15,追記
スポードの花は何?と記事に書いたら丁寧に教えてくださったT様が、オベロンの事も詳しく教えてくださいました。
「「オベロン」は、ウェッジウッドが保存する膨大なアーカイブの中に多く見受けられるシノワズリ柄と、イギリスの南部の街ブライトンにあるジョージ4世が建てた離宮「ロイヤル・パヴィリオン」のオリエンタルな内装と外装に着想を得てデザインされたパターンです。
またオベロンの名は、シェークスピア作「夏の夜の夢」に登場する「妖精王オベロン」に由来しています。
その妖精王の神秘性にオリエンタルな東洋の神秘性のイメージを重ねて当時名付けられました。
縁模様の細部、フラワーモチーフのアレンジ、絶妙な色調のすべてが品よくシノワズリスタイルに仕上げられ、総じてオリエンタルな雰囲気ながら、上品なブリティッシュエレガンスが漂うシリーズです。」 だそうですよ。
ロイヤルパビリオンの屋根の形に似てますね。桃のような・・
https://www.visitbritainshop.com/japan/royal-pavilion-brighton/
花は、フリージアオベロンに似てますね。
ありがとうございます!!
陶器のことにとても詳しいんですね、すごいです!
妖精王の神秘性にオリエンタルな東洋の神秘性のイメージを重ねて名付けたって、なんだかロマンチックな感じがします。