こうひい庵、誕生秘話
長年の会社勤め。キャリアウーマンとして働いてきたママさん。
そんなママさんがとあることがきっかけで、
「このまま会社勤めは、どこか違う。」
「残りの人生を自分の人生として生きたい。」
そう思われたのだそうです。
そして、そんなママさんの言葉を大切に受け止めてくれたマスター(ご主人)。
こうひい庵は、お二人の真心から誕生したステキなお店でした。
きっかけは、ママさんの誕生日
それは、ママさんが52歳の誕生日。
ふとその歳で亡くなられたお母様のことに想いが飛んだのだそうです。
52歳という若くして亡くなられたお母様。そのお母様と同じ歳になったんだという思い。
「私はこうして元気だけれど、この歳で亡くなることもある」
「それでは、ここからの命は…おまけ?」
「ここから先は、おかあさんが歩めなかった日々…」
「なら、おかあさんの分まで、しっかり歩いていきたい」
そんな事を思ったママさん。
それまで、とにかくまじめにお勤めをしていたママさんは、お母様が歩めなかった52歳以降の日々を、自分の人生として充実した日々にしたい!と、そう思われたのだそうです。
そして、
「これからは、自分の好きなことがしたい」
「趣味を生かした事をしていきたい」
そう思われたんですね。
キャリアウーマン卒業、そして修業スタート
「店でもやったらどうだ?」
ママさんの言葉を受けたご主人はそう答えられたのだそう。
そんな会話があった数日後、なぜか茶の間のテーブルの上に「喫茶店」の専門雑誌が置かれるようになったのだそうです。ステキなご主人ですね。
そんな日々、何気に見ているうちに、ママさんがふと気になったのが裏表紙にあった某喫茶専門学校。
そして、東京にある大正時代からの老舗であるそこに、なんとママさんは一人修業に出てしまったわけなんですね。
一人といっても、当時娘さんが東京にいらしたので、娘さんのところに同居されたのだそうです。それもあってご主人も気持ち良く送り出されたのでしょうね。とはいえ、1月間、不自由されたのではないでしょうか?
それでもママさんの夢を応援してくださった。ステキすぎです。
その1月間、少人数制のその喫茶学校でみっちり知識と技術を学んだママさん。
平日はみっちり知識と技術の講義、休日は都内にある先輩たちの喫茶店や焙煎工房巡りをするという、本当にコーヒーのプロになる為の勉強に徹した1月だったようです。
こうひい庵誕生
そして、1月の修業を終えて帰宅。自宅の一角を改造して喫茶店を始められたんですね。
お好きなカップ&ソーサー、陶器の人形やお花、内装もきっとママさんの意見を元に作っていただいたんでしょうね。そして、器具をそろえ、コーヒー豆は修業に行かれた喫茶学校から仕入れ、さー、オープン!
コーヒー専門店だけあって、飲みに来られるお客様は、通な方が多くて、最初のうちは、どうしよう?…何を聞かれるんだろう?…きちんと答えられるかしら?…上手に淹れられるかしら?…など、不安を感ていたのだそうです。
でも、そんなとき、喫茶学校の校長先生がわざわざお店に来てくださり「自信を持ちなさい。」とおっしゃってくださったそうなんですね。
「周囲の店のどこよりも高い値段をつけなさい。」
…珈琲に対して絶対の自信を持っているところだったわけですね、ママさんの修業先は。大正時代からの老舗はダテではないということなのでしょう。
確かに・・コーヒー、美味しいんです。優しい味で。
そんな経緯で岡崎の地に誕生した炭火焙煎コーヒーのお店【こうひぃ庵】
変わらずやさしくおいしいコーヒーで私たちを迎えてくれています。
やさしいママさんの笑顔と、16年以上もがんばって続けてこられているそんなママさんを陰で支えているステキなご主人。
ほおっとくつろげるはずです。ステキなお店だと思います。
ちなみに、私のお気に入りの席は、木々が見えるカウンターの一番窓際です。
結構、そこがお気に入りの方は多いようです。
春、秋、そして冬など特に、優しい木漏れ日が窓から差し込んできて、ぽかぽかして、気持ちいいんです。
時を忘れて飲んでいたい・・・そんな珈琲専門店さんです。
文:Sugiha Style、杉田
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