ウェッジウッドのカップ&ソーサー、7客目のご紹介@岡崎市明大寺町のコーヒー専門店、炭火煎コーヒーのお店「こうひい庵」。カウンターテーブルの正面にある棚の中から、今日は、すずやかな上品さを感じさせてくれたウェッジウッドのこの落ち着きのあるカップ&ソーサーをチョイスして、キリマンジャロ(+野菜サラダセット)をいただきました。
ウェッジウッド ・グレンミスト 谷間の霧 スージークーパー
一見地味に感じるこのカップですが、カップの側面いっぱいに柄が広がっていて、色は、落ち着いた配色ですが、柄のみにスポットを充てると、”あでやかな”柄という表現にもなるでしょうか。落ち着いた色が上品さを出していて、そのあでやかさを押さえてますけどね。
反対側もやさしげの少し小さめな花が描かれていて、本当に落ち着いた感じで素敵です。今日はどれにしよう?と思って棚に視線を飛ばしたところ、このカップの控えめなあでやかさに呼ばれました。(下の写真、斜めから撮ってしまったのでカップが斜めに傾いてしまってますが、実際には傾いていません。ごめんなさい。/^^;;)
大寒の今日、外は曇り空気味で冷たい北風が吹いてましたが、窓際のカウンター席は、太陽の光が差し込んでいてぽかぽかと気持ちが良かったです。
スージークーパー "グレンミスト"について
イギリスの陶器デザイナー、スージークーパーの作品であるグレンミスト。とても人気があり、2002年までウェッジウッドで生産されていたんですね。今は生産されてないので、いわばヴィンテージもの?
グレンミストとは、スコットランドの古語、ゲール語で「谷間の霧」という意味。高山地帯にわずかしか咲かない神秘的な美しさを持つけしの花がスージークーパー独特のタッチで描かれているんですね。
谷間の霧の中に潜むように咲いているケシの花は、私的には、はかなげとも思えますが、凛とした高貴さをも醸し出してくれて、優しさと気品漂うカップと言える気がします。
このデザインが創作されてから50年以上の時が流れても、今なお変わらず多くの人がこの青く美しい花の魅力に魅了されていることも頷けます。
文:Sugiha Style、杉田